「絵画検討会2016‐記録と考察、はじめの発言」が刊行されました。本専攻の土屋誠一准教授も寄稿しております。
書籍刊行
「絵画検討会2016‐記録と考察、はじめの発言」
「絵画検討会2016-記録と考察、はじめの発言」
呼びかけ人:高田マル
出品作家:TYM344、高田マル、林香苗武、ムカイヤマ達也、本山ゆかり
寄稿ほか:石山律、内田百合香、浦野玄馬、黒瀬陽平、沢山遼、gnck、Taxxaka、千葉成夫、土屋誠一、都築潤、野田尚稔、平間貴大
仕様:並製本、ペーパーバック
サイズ:四六判
ページ:164ページ(カラー64ページ)
デザイン:小林すみれ
ISBN:978-4-908122-06-4
※3月上旬より、全国書店にて販売開始。
今、絵画を描く意味とは何か?
総勢17名の作家・批評家による最新の絵画論!
2016年夏、東京都豊島区のTURNER GALLERYにて、呼びかけ人の高田マルによって企画されたグループ展「絵画検討会2016」が開催されました。
展覧会名にあるとおり、同展は「絵画」をテーマとし、5人の作家がそれぞれの「絵画」へのアプローチを提示。会期中にはギャラリー内や出品作家のアトリエなどでトークイベントなどが行われ、多くの議論を呼びました。そこには、絵画への根強いニーズ、そして近年再び注目を集めるモダニズムへの関心などが背景にあるのでしょう。会期終了後も、美術誌へのレビュー掲載やSNS上における反響などを呼び、結果として、多くの作家、批評家を巻き込みながら展開してきました。
本書は、「絵画検討会2016」の記録誌の位置づけから、作品図版を豊富に収録(全作品リスト含む)。加えて、作家の発言を収録することにも力を入れています。「絵画検討会2016」では、展覧会のドキュメントを残すという意図から、会期中のトークのみならず、企画段階でのミーティング記録のすべてが文字化され、記録されてきました。本書では、そうした厖大な情報の中から、作家の発言を編み直し、また作家による書き下ろしを加えることで、5人の作家がどのようなスタンスで「絵画」に取り組んでいるのかを伝えます。
また、寄稿者による論考やトークや対話も読みどころのひとつです。テーマは、「絵画検討会について」「展覧会評」「絵画論」と多様で、現在の絵画を考察する意味でも必読の論考が揃いました。
現代における絵画の意味をいま一度、考え直し、深めていく「はじめての発言」として、広く読んでもらいたい1冊です。
◎土屋准教授は下記の論考を寄稿しております。
Ⅲ. 絵画論 土屋誠一|「デスクトップ型絵画」理論構築のための序論
Ⅲ. 絵画論 土屋誠一|「デスクトップ型絵画」理論構築のための序論
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